北欧で学んだ「好きなこと」との"心地よい線引き"、「好き」でいられる範囲を知る—「週末北欧部 chika」漫画とエッセー

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週末北欧部chikaさんのイラスト
フィンランドで暮らすようになって、筆者は沈黙や静けさの心地よさに気づいた(画像:©️週末北欧部 chika)
コミックエッセー「北欧こじらせ日記」シリーズなどが人気の漫画家「週末北欧部 chika(チカ)」さん。会社員をしながら憧れの国・フィンランドで暮らす夢を温め続け、33歳でついに移住。当初は寿司職人として、そして現在は個人事業主としてフィンランドで働くchikaさんに移住して3年半が経った今、改めて感じている「北欧の心地よさ」について漫画とエッセーで綴ってもらいます。

「好きだけど、これほどまでは好きではない」

フィンランド生活の中での大きな学びの一つが、「好きでいられる範囲」を見つめる眼差しを持つことだった。

そのきっかけは、フィンランドのレストランで働いていた頃、同僚が口にしたある一言だった。

当時のお店は、人手不足に繁忙期が重なり、残されたメンバー全員が1日13時間を超える長時間労働を続けていた。そんななか、お寿司の仕事を心から愛しているフィンランド人の寿司シェフが、静かにはっきりとこう言った。

「早朝から夜遅くまで働いて、家族との時間が週に2日だけなんて、それじゃ足りない。この働き方が変わらないなら、残念だけど僕は別の場所を探すしかないよ」

「僕はたしかにシェフの仕事が好きだけど、こんな働き方を許容できるほどは好きじゃない」

「好きだけど、これほどまでは好きではない」

その言葉が、私の心に深く響いた。そして同時に、「好きだけど、ここまでじゃないって、言ってもよかったんだ」と、身体に衝撃が走った。

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