生物学的製剤のデメリットとしては、「治療をやめると再発しやすい」という点と、薬代が高額で、保険適用でも3割負担で1回約1万2000円 (ゾレアの場合)かかるという点が挙げられる。
「経済的な負担も考慮しながら、受験や就活、結婚式などのライフイベントに合わせて打つなど、ライフスタイルを含めて、医師とよく相談して治療するか決めることが大切です」と猪又医師は言う。
長引く蕁麻疹かもと思ったら、どうしたらいいか。猪又医師は「まずは自宅や職場近くの皮膚科クリニックへの受診」を勧める。
「通院が長期になることも考えて、通いやすく、相談しやすい医師を探しましょう。ただし、蕁麻疹の罹患期間がかなり長い、範囲が広いなど症状が重い場合は、なるべくアレルギーに詳しい皮膚科専門医のいる病院を探して、速やかに受診することをお勧めします」(猪又医師)
皮膚以外の症状、例えば、のどが腫れる・詰まる、喘息発作などの呼吸苦、意識障害などのアナフィラキシー症状が出た場合は、すぐの受診が必要だという。
・市販薬を1週間以上使っても治らない
・かゆみで眠れない、仕事に集中できないなど生活に支障が出ている
・皮膚以外の症状が出ている(のどが詰まる、呼吸苦、意識障害など)
・6週間以上、症状が続いている
市販の飲み薬の効果は?
市販の抗ヒスタミン薬は、病院で出される処方薬と同成分のものも多く、効果がとくに劣るということはないそうだ。市販薬を使っている人の受診のタイミングは、「市販薬を飲んで1週間しても蕁麻疹が治まらないとき」だという。
(取材・文/石川美香子)

猪又直子医師
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