知らなかった事実…繰り返すかゆみ「大人の蕁麻疹」8割がこのタイプだった――最新の治療法と対策について専門医を徹底取材

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生物学的製剤のデメリットとしては、「治療をやめると再発しやすい」という点と、薬代が高額で、保険適用でも3割負担で1回約1万2000円 (ゾレアの場合)かかるという点が挙げられる。

「経済的な負担も考慮しながら、受験や就活、結婚式などのライフイベントに合わせて打つなど、ライフスタイルを含めて、医師とよく相談して治療するか決めることが大切です」と猪又医師は言う。

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長引く蕁麻疹かもと思ったら、どうしたらいいか。猪又医師は「まずは自宅や職場近くの皮膚科クリニックへの受診」を勧める。

「通院が長期になることも考えて、通いやすく、相談しやすい医師を探しましょう。ただし、蕁麻疹の罹患期間がかなり長い、範囲が広いなど症状が重い場合は、なるべくアレルギーに詳しい皮膚科専門医のいる病院を探して、速やかに受診することをお勧めします」(猪又医師)

皮膚以外の症状、例えば、のどが腫れる・詰まる、喘息発作などの呼吸苦、意識障害などのアナフィラキシー症状が出た場合は、すぐの受診が必要だという。

【こんなときは早めに皮膚科受診を】
・市販薬を1週間以上使っても治らない
・かゆみで眠れない、仕事に集中できないなど生活に支障が出ている
・皮膚以外の症状が出ている(のどが詰まる、呼吸苦、意識障害など)
・6週間以上、症状が続いている

市販の飲み薬の効果は?

市販の抗ヒスタミン薬は、病院で出される処方薬と同成分のものも多く、効果がとくに劣るということはないそうだ。市販薬を使っている人の受診のタイミングは、「市販薬を飲んで1週間しても蕁麻疹が治まらないとき」だという。

(取材・文/石川美香子)

昭和医科大学医学部皮膚科学講座主任教授
猪又直子医師
浜松医科大学医学部卒業後、神奈川県立こども医療センター、横浜市立大学医学部皮膚科学教室を経て、同大学附属病院皮膚科准教授、理化学研究所免疫・アレルギー科学総合研究センター研究員、アメリカUniversity of Texas Medical Branch研究員などを歴任し、2021年10月より現職。
東洋経済オンライン医療取材チーム

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とうようけいざいおんらいんいりょうちーむ / TKOL Iryou-Team

医療に詳しい記者やライターで構成。「病気」や「症状」に特化した記事を提供していきます(写真:Natali_Mis/PIXTA)。

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