"SNSでキラキラ発信"授業はおざなり教員、わが子の利益最優先の保護者…学校に出没する「困った人」を妖怪に例える深い訳
「もちろん普段の授業から素晴らしい実践をされている先生もたくさんいらっしゃいますが、そうでないケースがあるのも事実です。本質的な“きらきら”かどうかは、実際の授業を見ればわかります」
妖怪“ウチノコ”とモンスターペアレント
読者からの反響が最も大きい妖怪の1つが、自分の子どものことしか眼中にない保護者の妖怪「ウチノコ」だ。
わが子の問題行動などについて教員から指摘されても、「ウチの子は絶対に悪くありません!」と聞く耳を持とうとせず、時には弁護士や議員、マスコミに相談するなど、学校との対立をエスカレートさせてしまうケースもある。
「ウチノコ」が共感を集める背景には、いわゆる“モンスターペアレント”問題との重なりがある。しかし立田氏は、単なる“困った保護者”として片づけるべきではないと指摘する。
「子育てのワンオペ、発達に特性のある子どもへの対応、周囲からの孤立や非難。そうした状況の中で、わが子を守るために強い主張に出ざるを得ない場合もあります。また、父親が家庭での役割を見失い、仕事の現場で身につけた“問題は強く主張して解決するもの”という感覚を、そのまま学校とのやり取りに持ち込んでしまうこともあります」
だからこそ必要なのは、レッテル貼りではなく、多面的に背景を見る姿勢だ。学校と保護者は本来、対立する存在ではなく、子どもを中心としたパートナーである。
では、どう向き合うか。
「まずは、対応の枠組みをきちんと整えることが大事だと思います。面談や連絡の時間や回数には、あらかじめ上限を設ける。話し合いはもちろんしますが、『ここから先は対応できません』『ここは譲れません』という線は持っておく。
その結果、議論が平行線のままでもいいんです。同時に、向かい合って対峙するのではなく、円卓にするなど会話の環境を少し変えてみる。“敵か味方か”ではなく、『どう協働するか』という土台をつくることが大切だと思います」
「ウチノコ」は風刺ではない。そこにある保護者の孤立や不安を見据えながら、対立ではなく協働へ。関係を築き直す視点こそが、学校と家庭の関係を持続可能にするカギになる。





















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