Aさん:課題はビジョンの話が無敵な若手にも通用するかどうか、ですね。
Bさん:逆に意識の高い若手にはどんどんチャンスを与えて、引き上げてあげたほうがいいです。当社のケースですが、やる気のある若手には、将来的に海外事業部などで活躍してほしいので、毎月、経営やマネジメントの講義をしています。要するに将来に直に結びつく階段は別個に用意しておく。その階段を昇ろうとしない若手については、まず直属の上司にちょっとがんばってもらって、ビジョンを語るなどして変えていく。その二段構えでうまくいけばいいな、というところですね。
無敵な若者に「効く動機づけ」とは
Cさん:ビジョンを語るのは、私もすごく重要だと思っています。ただ、難しさも感じていて、まず、なかなかそれができる余裕を上司が持てないというのが1つ。それと、上司が語るビジョンに若手が共感や納得をしても、それを本当に自分事として、自らの行動に反映させるかいうと、また別のハードルがある気がします。
人は、やっぱりインセンティブがあるところで動くものなので、実際に行動に移す動機づけとしては「会社のため」とかではなく、「評価が上がる」「給料が上がる」というものが伴わないと難しいのかもしれません。
Bさん:そうですね。私は若手社員に何か伝えるときは、「会社のために」とは言わずに、「自分のためにやってほしい」と伝えています。それが結果的に会社にとってもプラスになれば、ウィン・ウィンですから。
これは人事部長らしからぬ発言ですけど、もし他にやりたいことができて、自分のために会社を辞めたくなったのなら、それでもまったくかまいません。実際、過去に辞めていった若手のことも、「素晴らしい卒業」と言って気持ちよく送り出してきました。彼らが新天地で活躍できたらすごいことですし、実力をつけたころにわが社のことを思い出して帰ってきてくれたら、こちらにもプラスじゃないですか。
ただ、「将来、やりたいことのために会社を辞める可能性があるとしても、ここでできることはしておいたほうが自分のためになるよね」というのは日ごろから伝えていますね。金銭的なインセンティブだけじゃなく、「この会社は自分の将来のことまで考えてくれている」というインセンティブを与えることが、彼らを動かしていくカギではないでしょうか。
(構成/福島結実子)
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