非正規・貯金なしの30代独身女性が3200万円の「23区2LDK」を買うまで。"社会的信用が無い"というハンデ乗り越え35年ローンにかけた覚悟
不動産調査会社「東京カンテイ」の調査によると、東京都心6区の中古マンション価格は、2024年から2025年にかけての1年間で4割高騰している(専有面積30㎡以上のファミリータイプ対象)。
はるなさんがマンション購入を検討し始めたのは、2023年1月ごろだった。
「コロナ禍は抜けていたけれど、マンション高騰が始まる前だったんです。今考えると、すごくタイミングがよかったと思います」
軽いノリのまま、ローンシミュレーションに進んでみた。条件は、共益費と修繕積立金など必要経費を合わせた合計支払額が月10万円以内。そのほか、以下のような条件を設定していた。
・マンション価格2500万円以下
・ペット飼育可
・オートロックつき
・駅徒歩5分以内
・築年数と床面積は、多少妥協する
貯金がほとんどなかったため、新築マンションは論外。決して無理な条件ではないはずだと思っていた。しかし、なかなか条件に合うものは出てこなかったという。
一生独身でも、生きるためには「城と猫」が必要だった
「ペット可にチェックを入れると、物件数が急激に減るんです。それでも、ペット可は絶対に外せませんでした」
すでにペットを飼っていたなら仕方ないが、なぜこれからペットを飼うことを絶対条件にしたのだろうか。尋ねると、はるなさんは伝えるべき言葉を選ぶように「うーん……」と天井を仰ぐ。
「当時、もう自分は一生結婚しないだろうなと思っていたんです。これもマンションを買った理由でした。でも、一人で生きていくと決めても、自分のためだけだと破綻しそうだから、誰かのために頑張りたいなと思って。精神的支柱というか……」
一生結婚しないかもしれない。でも、自分のためだけじゃ頑張って生きられない……。
しかし、一生結婚しないと決めるには、30歳という年齢は早すぎるのではないか。理由を聞くと、当時10年以上付き合った男性と別れたばかりだったという。




















無料会員登録はこちら
ログインはこちら