自分に不利なことはぜんぶ上司のせい――マネジメント層が頭を抱えるZ世代部下のトンデモ思考

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営業職なのに、彼らはぜんぜんお客様のところに行こうとしないんです。私が入社した頃は「営業職はお客様に通ってなんぼ」と言われていました。たしかに訪問件数に比例して結果が出ることが実感できたので、私もお客様のところに足しげく通いましたし、新規開拓なども一生懸命やったものですが……。

コロナ中に入社した子たちは、日本中が他者との直接接触を避けており、企業も出社禁止令を出していた時期に社会人になったので、そもそも訪問に慣れていません。それは仕方ないのですが、出社禁止が解除されて営業訪問もOKとなってからも、自ら外に出ようとしない。私がお得意様への訪問を指示しても、彼らの間では「本当は行かなくていいんだ」「行けと言うほうがおかしい」という感覚が強かったみたいですね。

現場に戻った初日に部署の全員と面談したのですが、「訪問したら、苦手なお客様と話さなくてはいけない。それは私のやりたいことではありません」「それでも行けと言うなら、辞めます」なんてことを言う若手社員もいました。私が「苦手なお客様のところには一緒に行くよ」と提案しても、「一緒に来てくれても嫌です」と言われてしまい、八方塞がりの状態でした。

あとで知ることとなったのですが、その若手は、中途で入社した30代の中堅社員の先輩に対して、「もし苦手なお客さんがいたら、マネージャーに伝えたほうがいいですよ。代わりに営業に行ってくれるから」って伝えていたそうです。それにしても、「自分が行きたくないところには行かなくていい」って……、すごい価値観ですよね。「嫌なことはしなくていい。それは上司が責任を持つべきだ」というような雰囲気を感じます。

人事部長に上司への不満を「直電」

Bさん(大手企業人事部長):私は人事部長をしているのですが、最近、若手社員が直に私に電話をかけてきて上司への不平不満をこぼす、ということがよく起こるようになっています。

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