【大腸・膵臓・食道】専門医が教えるがん検診の正解――内視鏡を受けるべき人は?膵臓をみる新しい検査の可能性、食道がんの検診ポイント
顔が赤くなる「フラッシング反応」を引き起こすのは、アルコールが体内で分解される際に生じる有害物質、アセトアルデヒドのせいだ。フラッシャーは、この有害物質を分解する酵素・アルデヒド脱水素酵素2型(ALDH2)の働きが弱く、アセトアルデヒドが体内に長時間とどまりやすい。長期的な影響として、発がんリスクを高めることになる。
現在のところ食道がんに特化した検診はないが、胃がん検診で行う胃内視鏡検査(胃カメラ)では、口や鼻からカメラを挿入して、食道を通り抜けて胃の様子を見る。
基本セットの1つなので、前述したフラッシャーの人も受ける機会を持ったほうがいいかもしれない。「飲食時の胸の違和感や食べ物がつかえるなどの症状があれば、食道も確認してもらうよう、検査前に伝える」(国立がんセンターがん情報サービス)という方法は有用だ。
中島医師も、「胃内視鏡の画像強調機能を使うことで、食道についても、がんの粘膜変化や広がりを診断しやすくなります」と話す。
「がんリスク」の検査は?
昨今、血液や尿、唾液などを採取して、そこにがん細胞に関連する因子(DNA、RNA、タンパク質の断片など)があるかを調べる検査がいくつか実用化されている。
複数の臓器について、がんの“リスク”を早期に検出できるとうたわれ、一部の検診施設では、オプション検査としてメニューに入れているところもある。なかには線虫の嗅覚を利用して、被験者の尿の匂いを嗅がせ、がんがある“リスク”を判定するとうたう検査もある。
一般的ながん検診は、胃や大腸というように臓器を特定して行われるが、これらの「がんリスク検査」では、病変の場所を特定できないことも多い。陽性なら“体のどこかにがんが潜んでいる可能性がある”と判断されるだけで、がんであることを確定するものではない。
中島医師は「これらの先進的な検査法は、現時点では“漠然としたリスク評価”」との印象があるという。「オプション検査は、標的臓器を意識したうえで、エビデンスが確立した項目を選択することが合理的だと思う」という意見だ。
そのうえで「日本人が、一生のうちにがんと診断される確率は50%。胃や大腸の内視鏡では、検査の苦痛を軽減する方策も進んでいるので、1年か2年に1度、時間を作り、まずは対策型検診にある項目を受け、さらにご自身のリスクに応じたオプション検査を、必要を感じたら受けていただきたい」と話す。
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