「『パワポの資料』を今すぐやめなさい」 脳科学者・茂木健一郎さんが指摘する「日本人が陥る大いなる間違い」

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それともうひとつ。

「みんなが英語を勉強しているから自分もしよう」

「みんながこれを選んだから自分も選ぼう」

このように、みんなと同じであれば安心する、承認欲求が満たされる。そんな考え方で自分の行動を制限してしまっている人が多いと感じています。

「好きなお笑い芸人は誰?」に対する私の答え

シジュウカラの言葉を解読する研究という、無謀ともいえる挑戦を地道に15年以上続けて、その結果、ついにシジュウカラが言葉を操っていることを突き止めた動物言語学者の鈴木俊貴さんという方がいます。

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この常識を覆した論文は、世界中のあらゆる学会で賞を受賞し、多くの研究者に大きな驚きをもたらし、「動物言語学」という新たな学問の可能性を切り拓きました。

鈴木さんは、長いときは1年のうち10か月は森に入って、シジュウカラをずっと観察しているそうです。こうした鈴木さんの行動におそらく多くの人は「何をやっているんだ、あの人は……」とか、「あの人はちょっと変わっているからね」などと思うかもしれません。

でも、鈴木さんの行動には他人の目を気にしたり、承認欲求を満たしたいなどといった考えは一切ありません。

周りの目などを気にせず、ただひたすら独自の行動力を強化している。だからこそ、誰もが成しえなかった成果を手に入れることができたのです。

先日も中高生としゃべっていたら、「茂木先生が好きなお笑い芸人って誰ですか?」と訊ねてきたので、「日本にはいないんだよね。海外だとジョン・オリバーかな。でも、俺は自分でコメディをつくってYouTubeに1000作くらい上げているんだ」と言うと驚いていました。

こんなふうに、世間の人から「え、それ何!?」と驚かれるような、オリジナリティの高い行動ができるといいのかもしれません。

茂木 健一郎 脳科学者

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もぎ けんいちろう / Kenichiro Mogi

1962年生まれ。脳科学者。東京大学理学部、法学部卒業後、東京大学大学院理学系研究科物理学専攻課程修了。理学博士。理化学研究所、ケンブリッジ大学を経て、ソニーコンピュータサイエンス研究所シニアリサーチャー。東京大学大学院特任教授(共創研究室、Collective Intelligence Research Laboratory )。東京大学大学院客員教授(広域科学専攻)。屋久島おおぞら高校校長。『脳と仮想』(新潮社)で第四回小林秀雄賞、『今、ここからすべての場所へ』(筑摩書房)で第十二回桑原武夫学芸賞を受賞。著書に、『「ほら、あれだよ、あれ」がなくなる本(共著)』『最高の雑談力』(以上、徳間書店)『脳を活かす勉強法』(PHP 研究所)『最高の結果を引き出す質問力』(河出書房新社)ほか多数。

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