「『パワポの資料』を今すぐやめなさい」 脳科学者・茂木健一郎さんが指摘する「日本人が陥る大いなる間違い」

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「超すぐやる脳」の本質にも関わってきますが、常識や慣習にとらわれることなく、いかに本質を見据えた行動が取れるかということが大事になってくるのです。

世界の最先端で繰り広げられているAI開発者たちの行動をひとたび覗(のぞ)いてみることで、僕はそうした行動の本質を目の当たりにしたのです。

「みんなと同じ」を捨てる

先日、ある大学生と話していたら、こんなことを言っていました。

「茂木先生、僕はいまインドネシア語を勉強しているんです」

英語でもなく、中国語でもなく、インドネシア語を学んでいるそうで、理由を聞いてみると、英語はできる人がたくさんいるし自動翻訳も進化している。中国語は中国の人口自体が減少している。

でも、インドネシアは東南アジア最大の経済国であり、近年経済成長が著しい国。日本企業も数多く進出しており、インドネシア語を話せることで現地企業とのコミュニケーションが円滑になり、ビジネスチャンスが広がるかもしれないというのです。

彼にとってインドネシア語がこの先役立つかはわかりませんが、こうした発想と独自の行動力があることは、これからの時代ではとても大事なことだと僕は思います。

「あれこれ考えるよりも、まず先に行動する」、これを脳科学的に言えば「行動することが、考えることでもある」と言い換えることができます。もっと言えば、「人間として『動けない人』は、脳科学的にはいない」と断言してもいいでしょう。

実際に、誰の脳だって活動していますし、心臓だって動いている。当然手足も毎日動かしているし、ご飯だって食べている。そう考えれば行動できない、動けないという人などこの世に存在しないのです。

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