「『パワポの資料』を今すぐやめなさい」 脳科学者・茂木健一郎さんが指摘する「日本人が陥る大いなる間違い」

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Microsoft、Amazon、Apple、Meta、GoogleといったビッグテックのAIビジネスがますます加速していることは皆さんもご存じのはずです。

これらビッグテック企業がAIを開発し、僕たちがそのサービスの恩恵を受けるために、彼らは常識や慣習にとらわれることなく、それぞれの強みを活かしたAI戦略を展開していることがわかります。

その一方で、多くの日本人は常識や慣習を大事にする文化があります。

たとえば、僕がいま真っ先に思いついたのが「打ち合わせ文化」というものです。

目的が曖昧なまま開催される打ち合わせは、結果としてただ時間を浪費しただけで何の生産性もありません。

また、僕がよく経験するのは、自分に無関係な打ち合わせに参加させられて、ストレスが溜まることです。

これは、日本企業の慣習として定期的に打ち合わせを行うケースがほとんどで、明確な目的がなくても打ち合わせが開催されがちなのが実情です。

さらには、打ち合わせをコミュニケーションの場と捉えているケースも見られますが、本来打ち合わせとは懇親の場ではないわけです。

「パワポの資料」がいらない理由

それともうひとつ。

最近、ある講演会に呼ばれたときのことです。

その講演会を主催する方から、「茂木先生、本日はよろしくお願いします。ところで、今日お話しされる際にパワーポイントなどの資料はございますか?」と当たり前のように訊ねられました。

そこで僕は、「資料など一切ないです。イーロン・マスク方式でやらせてください」と答えました。

イーロン・マスクの講演を見るとわかりますが、資料など一切用意せず、ふらっと会場に来て、本質を言ってさっと帰っていくというスタイルを貫いているのです。

これはサム・アルトマンやAppleのCEOであるティム・クックも同様です。

彼らは決して定型的なことにとらわれず、常に自分の頭の中にある叡智(えいち)をフル活用して、そのような行動を取っているのです。

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