「かしわうどん一択だった私が後悔…」通い慣れた《資さんうどん》で"実は人気なメニュー"を片っ端から食べて分かった本当の底力

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資さんうどんは、北九州で生まれた店だ。創業当初は、今のように多くのメニューがあったわけではない。基本はうどん屋で、提供している料理も限られていたという。そんな中で、客からは次々に要望をもらうようになる。

「今日は寒いから、もう少し温まるものが食べたい」

「うどんだけだと、ちょっと物足りない」

「子どもが食べられるものも欲しい」

そうした声に対して、現場で工夫し、対応を重ねた結果、ひとつ、またひとつとメニューが増えていく。何かを大きく変えようとしたわけではなく、日々の営業の中で少しずつ積み上がっていったものだ。

増えたメニューは現場で定着し、繰り返し注文され、「これは必要だ」と判断されたものだけが残ってきた。焼きうどんも、カレーも、もつ鍋うどんも、そうした結果、現在の定番になっている。

今では資さんうどんは「何屋なのか分からないくらいメニューが多い店」になった。だが、その内側をたどってみると、どれも生活の延長線上にある。

うどん屋でありながら、食堂のようでもある。その雑多さこそが、北九州で長く支持されてきた理由なのかもしれない。

それなのに。私はずっと、かしわうどんを食べていた。今日から私は、変わるのだ。

あっさりソースにふりかけで魚介の旨味を「焼きうどん」

焼きうどん
焼きうどん 839円(写真:筆者撮影、諸岡店)

この日、ようやく焼きうどんを注文した。

鉄板に乗って運ばれてきて、ジュージュー音を立てている。ひとくち食べてみると、想像していたよりもあっさりしていた。麺はもちもちで、ソースは香ばしいのに重くない。

焼きうどんにふりかけをかける様子
味変でふりかけをかけてみる(写真:筆者撮影)

途中で、別添のふりかけをかけてみると、印象が変わる。ソースの輪郭に、魚介の旨味が重なって、口の中が一段とにぎやかになる。香りが前に出て、後味が長くなる。ふりかけをかけた瞬間に完成する、という感じもある。

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