「週5で習い事」の子がAI時代に真っ先に淘汰される怖い理由
研究チームは、実行機能を「外部の指示に従う能力(外部駆動型)」と「自ら目標を立てて行動する能力(自己主導型)」に分けて測定しました。その結果、ピアノやサッカーの練習、宿題、大人による指導を伴う「構造化された活動」に時間を多く使っている子どもほど、自ら戦略を立てて行動を制御する「自己主導的実行機能」の指標が低い傾向にあることが判明しました。
一方、自由な遊び、読書、あるいは博物館への訪問など、子どもが自発的に時間の使い方を決める「構造化されていない活動」が多い子どもほど、自己主導的実行機能が優れていました。
この研究は相関関係を示すものであり、「構造化された活動が実行機能を直接低下させる」という因果関係を証明したわけではありません。しかし、この結果は、子どもが「何をいつ行うか」を自分で決める経験が、脳の前頭前野における自己主導的な制御能力を養うために重要であることを示唆しています。効率を追求し、「余白」のないスケジュールで生活を埋め尽くすことは、子どもが自ら意思決定をし、行動する機会を奪い、結果として受動的に指示を待つことが習慣化されるリスクをはらんでいると言えるでしょう。
AI時代に必要なのは「マニュアル人間」ではない
私たちは今、人類史上最大の転換点に立っていると言われています。AIが台頭するこれからの社会において、決められたマニュアルを正確にこなすだけの人間は、真っ先に淘汰されます。
これからの時代、仕事で成果を出すために必要なのは、正解のない場面での臨機応変な対応であり、背景の異なる他者との合意形成に他なりません。こうした能力は、整えられたカリキュラムをこなすだけで身につくものではありません。これらは、子どもたちが自由な遊びの中で、自分たちでルールを作り、時には激しい衝突を経験しながら、それをどう解決するかを試行錯誤するプロセスでこそ養われるものです。




















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