若い頃に運動をしていたから大丈夫! そんな【健康自慢のシニア】こそ知るべき「2つの体力」の定義

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やり方を忘れた、ついやるのを忘れてしまう、めんどうくさい、暑すぎる、寒すぎる、など理由はさまざまだと思いますが、つまりは「やる気になれない」ということでしょう。「体力が落ちたとは思うけど、でもまだ大丈夫」と、言い聞かせている方が多いように感じます。

実際、高齢の患者さんでも、体力には自信がある、とまではいかなくても、「自分は、まだ大丈夫」と思っている方はわりといらっしゃいます。

自信の根拠はいろいろで、ある方は「若い頃に運動をしていたから」で、またある方は、「めったに風邪を引かないから」だそうです。

文部科学省による「体力」の2つの定義

実は、「体力」には文部科学省によるこんな2つの定義があります。

【運動をするための体力】

体を動かすために必要な、基本的な身体能力。具体的には、心肺機能、筋力、バランス能力、柔軟性、敏しょう性が重要な要素とされています。

【健康に生活するための体力】

生活習慣病や感染症などにかからない体力。精神的ストレスへの抵抗力なども含まれます。「めったに風邪を引かない」とおっしゃった患者さんは、おそらく体力というと、こちらの体力をイメージするのでしょう。

私が患者さんに2つの体力の説明をすると、高齢の方の多くは、「私はもう年だし、運動選手のような体力はいらない。健康に生活するための体力がつけば十分です」とおっしゃいます。

しかし、これは大きな勘違いです。

2つの体力は、自転車の両輪のようなものだと思ってください。どちらか一方でも欠けると、うまく動かないのです。

運動をするための体力が失われてくると、体を動かす機会がどんどん減ります。すると、健康に生活するための体力を支える、内臓機能にも異常をきたすことがあります。

くわえて、運動をするための体力が低下すると、心にも問題が生じてきます。体が言うことをきかなくなると家にひきこもりがちになり、孤独感がつのり、気持ちも沈みます。

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