「もっと儲かるかも」「明日は大丈夫」が破産を招く? 株高に沸く若者たちが学ぶべき"合理的な楽観"とは

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ネイピアは、「上昇局面から学ぶことはなにもない。下落局面での教訓が血となり肉となる」という思いから執筆に臨んだようだ。

 お金を稼ぐ方法を教えてほしいのに、なぜ金融危機の歴史を扱った本をすすめるのかって?
 それは、下落局面で学んだ教訓こそが、お金を稼ぐためのいちばんの近道になるからだ。(39〜40ページより)

株価の上昇局面では、利益を得られる可能性が高い。きょう買えば、明日には株価が上がるかもしれない。

もしそうなれば、「もっと儲かるかも」という欲がわいてくる可能性もある。たった数日で給料よりも多くの儲けが出るなら、投資が簡単に思えてきたとしても不思議ではない。

そのため、さらに多くの額を投資につぎ込むのだ。

ところが、次の日になったら突然、株価が下がり始めたりすることもある。

しかも下落局面は予想よりも長引く傾向があるため、「明日になれば大丈夫だろう」と思っても、現実にそんな日はやってこないわけだ。

「根拠のない楽観」は打たれ弱い

誰しも実感できることだろうが、運が向いていてタイミングがいいときには、すべてが簡単に思えるものだ。

そんなときには、「自分が優れているから、自分がうまくやったから、いい結果を出せたのだ」と勘違いしてしまう恐れもある。

そうなると、「状況が悪化したときに備えるべきだ」というまわりの声に聞く耳を持たなくなってしまうかもしれない。

だが、それは非常に危険だ。

不況と好況の両方を経験したお金持ちは、不況のときに好況に備え、好況のときに不況に備えているのだ。

人生も同じだ。楽しい時期があれば、大変な時期もある。でも、大変な時期は永遠には続かない。耐えられないほど大変な時期が過ぎれば、必ず春がやってくる。(41ページより)

だから著者は、漠然とした楽観主義者を警戒するのだという。「根拠はないけれどうまくいくはずだ」という人を信じていないのだと。

「根拠のない自信」というワードはしばしば用いられるが、たしかに確実性に欠けた部分がある。

なぜなら、そういう人にかぎって、厳しい状況に耐えられず挫折する姿をよく見てきたからだ。
反対に、うまくいっているときにうまくいかない状況に備えている人は、簡単に挫折したりしない。だから、不調の時期を一緒に過ごしてみれば、その人がこれからどのように生きていくのかがわかるのだ。(41ページより)
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