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「もっと儲かるかも」「明日は大丈夫」が破産を招く? 株高に沸く若者たちが学ぶべき"合理的な楽観"とは

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このことに関連し、著者は「ストックデールの逆説(Stockdale Paradox)」という話を引き合いに出している。

ベトナム戦争下のハノイで約8年間の捕虜生活を送ったという、アメリカ海軍将校のジェームズ・ストックデールに関するエピソードだ。

20回以上にもおよぶ拷問に耐え抜き、1973年に釈放された彼は、同じように捕虜として収容され命を落とした同僚と、自分のように生き残った同僚のちがいはなんなのだろうと考えた。

「必要以上に状況を楽観視する人たちがいた。はじめはクリスマスまでには釈放されると信じ、クリスマスが過ぎるとイースター(4月)までには釈放されるだろうと願った。そのうちサンクスギビング(11月)になり、再びクリスマスを迎え、くり返される失望感に耐え切れず命を落としてしまった」(42ページより)

つまり、「すぐに出られるはずだ」「希望を持とう」と口にしていた楽観主義者たちは、1、2年が過ぎても変わらない状況に何度も失望感を味わっているうちに限界を迎えてしまったのだ。

現実に根ざした資産形成を

この話から学ぶべきことがある。

未来を楽観視すること自体は悪くないだろう。ただし楽観視しながらも、現実を冷静に見つめて最悪の事態に備えることができる「合理的な楽観主義者」になる必要があるのだ。

人生そのものにもいえることだろうが、お金に関して、それはことさら意味を持つ考え方なのではないだろうか。
 

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