「もっと儲かるかも」「明日は大丈夫」が破産を招く? 株高に沸く若者たちが学ぶべき"合理的な楽観"とは

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だからこそ、予期せぬ事故が起こったとしてもお金に困らないように、資産を管理しておくことが大切なのだ。

著者によれば、このときもっとも重要なのが「安全感」なのだという。

安全感とは、「一度失敗したとしても、人生に大きな影響がない」状態でいるための最低ラインをさす。

安全感を持っている人は、新しいことに挑戦する際にもためらいがない。「安全」という保証が自分を守ってくれるからだ。

いいかえれば、たとえ失敗したとしてもやりなおすことができるのである。

なお、安定感と安全感には似た印象があり、似たような使われ方をするものでもあるが、まったく異なるのだという。

「安定感(stability)」とは、いわば大きな変化がなく一定の状態を保つことで、なにもせずに止まっている状態だ。
一方で、「安全感(safety)」は、たとえ今日失敗しても明日またやりなおせばいいという前向きな動きに近い。
もっとも手っ取り早く財政の安全感を確保する方法は、給料を受けとることだ。ショッピングに失敗しても、持っている株の相場が少し下がったとしても、毎月決まった額の給料を受けとっていれば平常心を保てる。
でも給料がなければ、毎月の生活費や固定費を払えなくなり、持っている株も売らなくちゃ、となってしまう。(35ページより)

きわめて「当たり前」のことだが、そのぶん忘れてしまいがちなことでもあるのではないだろうか。

著者が指摘しているように、お金が絡むと私たちは平常心を失いがちだ。したがって、お金とよりよい関係性を維持するためには、こうした「当たり前」を常に心にとどめておくべきなのだ。

「合理的な楽観主義者」になりなさい

お金についてのおすすめの本を聞かれたとしたら、著者は世界金融危機を扱った『ベアマーケット(原書:Anatomy of the Bear)』を選ぶそうだ。

証券会社に勤めていたラッセル・ネイピアが、アメリカの過去100年において、とくに厳しかった4つの株価下落局面を取り上げたもの。

そこから、「それがどのように展開し、どのくらい続き、どのようなきっかけで終わったのか」を分析しているのである。

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