「もっと儲かるかも」「明日は大丈夫」が破産を招く? 株高に沸く若者たちが学ぶべき"合理的な楽観"とは

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お金についての考え方、お金持ちのあり方、貯金や投資について、さらには身につけたい習慣など、さまざまな角度に話は及ぶが、太い軸になっているのは、「お金について知っておくべきこと」だ。

生きていると、お金があるからといって必ずしも幸せとはかぎらないけれど、お金がないと幸せになる権利さえ主張しにくい瞬間がたくさんある。お金が人生を決めることだってある。
だから、いつでもお金を貯めて増やす努力を続けないといけない。経済的に自立してはじめて、自立した生活を営むことができるし、経済的な自立はあなたの望む人生を歩むための土台になるからだ。
(「プロローグ 学校では教えてくれない『人生でもっとも大切なこと』」より)

このメッセージからもわかるとおり、夢のようなお金の稼ぎ方を強調しているのではなく、著者はあくまで「よりよく生きるために必要なお金の価値」について論じている。

「地に足がついている」と表現したのは、そんな理由があるからだ。
ここでは、基本的な考え方のなかから印象的な部分を抜粋してみたい。

実はバカにできない「毎月の給料」

アメリカのハーバード大学経済学教授のセンディル・ムッライナタンとプリンストン大学心理学部教授のエルダー・シャフィールは『いつも「時間がない」あなたに――欠乏の行動経済学――』(早川書房)で、欠乏が人々の生活にどのような影響を与えるのかをありありと伝えている。

それによると、行きすぎた欠乏は、正常な判断をできなくさせるという。(32ページより)

これは、自分自身の日常に当てはめてみれば容易に想像できることではないだろうか。

「足りない」と感じていると、やがてそのことで頭のなかがいっぱいになってしまい、他のことを考えられなくなる――正常な判断ができなくなる――ということだ。

だから、さみしい人ほど友人をつくるのが難しく、時間に追われている人ほど失敗をしやすいのだという。

つまり、必ずしも物質的な問題だけではないということだが、とはいえ極端な欠乏による弊害が出やすい分野こそがお金だといえる。

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