「ウォーター」が通じない…日本人が学校で習った英語が使えない事情

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なぜ tもdも、まとめて「ラ行化」するのでしょうか。

英語の音声変化は、すべての音を均等に発音するよりも、特定の音に力を集中させて、効率的な発音を好み、「言いやすさ」を最優先します。

tもdも“まとめてラ行っぽく”なる理由

例えば、今回の「t」と「d」は、舌の位置がとても近い音(どちらも舌先を使って発音する「歯茎音」)です。そのため、「t」や「d」が、母音に挟まれると、舌を一度持ち上げて止めてということが必要になってしまいます。

でも、そんな面倒なことはせず、軽く弾くだけで済ませようとするのがネイティブの本能なのです。結果、「t」も「d」もどっちも「ラ行」っぽい/ɾ/に変化してしまうのですね。

これが「ラリり放題」ルールのひとつです。

ディズニー映画で有名な曲「Let It Go」の「レリゴー」、そしてThe Beatlesの名曲「Let it be」も「レット イット ビー」ではなく「レリビー」に近い発音です。私たちが比較的よく知っている英語フレーズにも、tの部分が見事に"ラリって"いる部分が多々あるのです。

このルールを知っていると、「ワラー(water)」「バラー(butter)」「ララー(ladder)」などが、実際の会話では、なぜそう発音されるのか、元々の単語は何であったかを瞬時に再現する脳内回路が生まれます。

あたかも脳内のバグが解消されるように、全部すっきりとクリアに聞こえてくるようになります。「疑問の迷路」から抜け出し、結果的に、リスニング力が飛躍的に向上します。

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