一方で、大学卒業後に、いちばん人気の職種に就職した人たちは、むしろ厳しい状況に追い込まれた。とくにわたしよりも5、6学年上の先輩は、1997年の金融危機の前に就職をしたのだけれど、当時もっとも人気があった就職先は総合金融系企業だった。
ところが、突然の金融危機から立ち直るために国が国際通貨基金(IMF)の救済を受けたことで、急激なウォン安が進んだ。そのあおりを受けて、多くの総合金融系企業が倒産し、社員は職を失った。
予測できるわけない“業界の好不調”
20年間アナリストとして世の中の流れを見るなかで、得られた気づきがある。
ずっと上り調子な産業もなければ、ずっと下り調子な産業もないように、生きていれば必ず一度はいい時期と悪い時期がやってくるということだ。
実際、今好調の分野に飛びこむのはあまりいいやり方ではない。
一般的に造船業は20年、自動車は7~10年、ITは3年の周期があるといわれている。
それだけじゃない。どんなに人気のアイドルでも、10年経てば歳をとって、全盛期は過ぎる。10年前までは医者は美容外科がもっとも稼げると言われていたのに、今は社会の高齢化で疼痛科やリハビリテーション科が好調だという。
でも残念ながら、5年後、もしくは10年後にどんな分野が伸びるかあなたに教えてあげられる人は誰もいない。
2022年11月に公開されたChatGPTの月間ユーザーが1億人を超えるのにかかった期間は、たった2カ月だった。誰も新型コロナの流行を予測できなかったように、これほど早くChatGPTが世界を席巻するなんて誰も予測できなかった。
じゃあ、旧来の職業はすべてなくなるの?



















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