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中国の先端科学技術都市へと変貌した深圳。ところが一歩足を踏み入れると昔と変わらない「もう1つの顔」がある

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  • 梶谷 懐 神戸大学大学院教授

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深圳ハイテクフェア。同地は単なる製造拠点から研究開発の先端拠点に変わっている (筆者撮影)

筆者は2025年11月中旬、8年ぶりに広東省深圳市を訪れた。現地でいくつかの見本市(フェア)や企業を訪問した。

今回の訪問を通じて実感したのは、深圳市がかつてのものづくりの街から先端科学技術の街へとすっかり変貌を遂げていたことだ。それを象徴するのが、滞在中に深圳国際会展中心で開催された第27回深圳ハイテクフェアである。

製造拠点から研究開発拠点へ変貌

広大な会場に、AI・ロボティクス、半導体、低空経済、宇宙産業などの分野別の展示ゾーンが設けられ、120以上の国・地域から5000社を超える企業・機関が出展。新しい技術やビジネスモデルに関する展示を行った。

特に印象的だったのは「地域経済・技術イノベーションゾーン」だ。各省や市レベルの地方政府の担当者が地方の有力企業の担当者とともに、自分たちの地域がいかに投資先として有望かをアピールする場になっており、久しぶりに地方政府が経済を牽引するダイナミズムに触れたように感じた。

深圳で長年電気製品の受託生産を行ってきた、創世訊聯科技(ジェネシス)総経理の藤岡淳一氏によれば、この10年で深圳は製造拠点から研究開発センターへと大きく舵を切っており、労働集約的な製造業は広東省内の恵州市などに移転していった。深圳市内の工業団地も大部分はオフィスビルやショッピングモールに建て替えが進んでいる。

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【「パクリ」商品の殿堂は健在】

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