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期待外れの働き手だった『赤毛のアン』のアンはいつしか雇い主を救う存在に!望まれざる人材こそが組織を強くしてくれる

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INDEX

L・M・モンゴメリ 著 松本侑子 訳/文春文庫

『赤毛のアン』と仕事に何の関係があるのかと思うかもしれないが、マシューとマリラの兄妹が孤児院から子どもをもらうことにしたのは、働き手としてだった。マシューはもう60歳で、農作業の手伝いが必要になったのだ。なので、男の子をもらうつもりだった。ところが、手ちがいがあって、女の子のアンがやってきた。

カスバート家が求める人材にはあてはまらないアン

NHK「ラジオ深夜便」の人気コーナー「絶望名言」に出演中の文学紹介者が、ビジネスと人生の“絶望”に効く名言を毎週お届けする。【火曜日更新】

アンは、マシューとマリラのカスバート家が求める人材には、まるであてはまらなかった。やせていて、空想ばかりしている。子守りは得意だとアピールするが、カスバート家に赤ん坊はいない。

カスバート邸は、プリンス・エドワード島のアヴォンリーという村にあり、緑色に塗ったゲイブル(三角屋根)があるためグリーン・ゲイブルズと呼ばれていた。マシューといっしょに馬車でやってくるあいだに、アンはすっかりプリンス・エドワード島の自然が気に入り、ここに住めることを喜んでいた。しかしその希望は、到着したとたん打ち壊される。

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【「あの子が私たちの何の役に立つんですか」】

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