アメリカのドナルド・トランプ大統領にとって腐敗は単なるライフスタイルなのかもしれない。だが、腐敗こそが同政権の決定的な特徴だ。
自らの寄付者や味方に恩赦や都合のよい政策を与えまくったり、一族が展開する暗合資産(仮想通貨)への投資を外国の政府や企業に促したりするなど、トランプの腐敗はアメリカ史上、誰も目にしたことのない規模と深度に達している。
こうした腐敗は「システム」を破壊するトランプの試みの一部となっており、その点に気づかなければ、事の重大性は十分に理解できない。トランプが用いている手法は、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領の盗賊政権だけでなく、旧ソ連共産党の権力構造をも彷彿とさせる。
国家権力を用いて一族と取り巻きが利権を拡大
気まぐれな個人支配と法の無視を通じて行われるのが、トランプの統治だ。第1次政権時にも指摘したことだが、トランプとその取り巻きたちは国家権力を用いて自らのビジネス利権を拡大することをまったく問題視していない。
第2次政権に比べれば、第1次の腐敗など甘っちょろいものだ。トランプ政権は、腐敗が簡単かつ儲かり、さらに処罰不能なものとなるように政府を造り変えている。私腹を肥やすことと、システムの破壊は車の両輪なのである。
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