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実現なら「GOT」や「ハリポタ」など名作も手中に…?Netflixが《ワーナー・ブラザース巨額買収》で得る果実。「エンタメ勢力図」はどう塗り替わるか

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WBDの買収が明らかになったNetflix。動画配信サービス業界の雄が得る果実とは(筆者撮影)
エンターテインメント業界に大きな衝撃が走りました。かねて注目されていたワーナー・ブラザース・ディスカバリー(WBD)の売却先として、Netflixが最終的に選ばれたのです。
WBD傘下の映画スタジオHBOのようなプレミアムブランド、そして膨大な作品ライブラリがNetflixのもとに統合されれば、ストリーミングと映画産業の境界は大きく揺らぐことになります。これは単なる大型M&Aではなく、産業構造の地図が動き始めた転換点です。

巨額の買収レースを制したNetflix

「もしNetflixがワーナー・ブラザースとHBOを手に入れたら、“Net Bros”と名乗るべきか──」

アメリカのメディアアナリストであるエヴァン・シャピロ氏が、WBDの売却先が発表された現地時間12月5日のニュースを受け、翌日に配信した自身のポッドキャストでそう語っていました。ユーモアを交えながらも、業界が抱く緊張感を象徴する一言でもあります。

巨額の買収レースを制したのはNetflixでした。パラマウント(Skydance)やコムキャストも入札していましたが、最終的にはNetflixがスタジオ部門とHBOを含むWBDの主要コンテンツ事業を取得することで、両社は最終合意に達しました。取引は現金と株式を組み合わせた巨大案件で、その評価額は827億ドル(約12兆円)に上ります。

なお、今回の買収はやや複雑で、WBDが売却前に事業を分ける計画です。スタジオやHBOを含む売却対象の部門と、ニュースやケーブル局を中心とした「ディスカバリー・グローバル」を切り離し、後者は別会社として上場します。Netflixは、このうちコンテンツ事業の中核となる部分だけを買い取る形になります。

買収の完了は2026年第3四半期が予定されていますが、この規模の統合にはアメリカの反トラスト当局による審査が必要で、これも今後の焦点となります。

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【数々の人気作品が傘下に?】

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