最高幹部2人が離脱、混迷ミクシィの前途

冴えない業績、迫るFB

最高幹部2人が離脱、混迷ミクシィの前途

SNS大手のミクシィに身売り話が持ち上がっている。

一部報道機関が、「笠原健治社長が保有する55・1%の株式について、ミクシィが複数企業に売却を打診し始めた」と報じた。ミクシィはすぐさま「報じられている事実はない」との否定コメントを発表。社外取締役を務める中村伊知哉・慶応義塾大学大学院教授は、自身のツイッター上で「ウソです」と断言した。

競合他社を含む複数の関係者も、「身売り話は以前からある。ただ、現時点で入札が行われる予定はまったくない」と否定する。

とはいえ、ミクシィの経営は身売り説がさもありなんと思われるほど混乱しているのは事実だ。

象徴する出来事が、5月11日に発表された、“人事異動”。副社長の原田明典氏が取締役に降格、取締役の小泉文明が退任し、顧問に就任するというもの。2008年1月にNTTドコモから転じた原田氏は、10年7月からは代表権を持つ副社長兼COOとして笠原社長を支えてきた。06年12月に大和証券キャピタル・マーケッツから転じた小泉氏は、その原田氏に次ぐナンバー3だった。

笠原社長は「2人からそうしたいとの申し出があった。意思決定の迅速化を図るためであり、ネガティブではない」と話す。ただ、2月時点で原田氏はCOO、小泉氏はCFOの職を辞しており、今回の人事異動の伏線はあった。取締役にとどまった原田氏も早晩役職を退く可能性が高い。最高幹部2人の離脱は、笠原社長の求心力の低下を示している。

冴えない業績、迫るFB

ミクシィを取り巻く環境は厳しい。12年3月期は34・9%の営業減益となった。13年3月期は0・3%~27・6%の営業増益の計画を立ててはいるものの、主力だった広告収入は80億円から50億円に縮小する。ゲームなどの課金収入を増やすことで補う予定だが、成長してきたソーシャルゲーム市場の変調で不透明感が増している。

 

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