東洋経済オンラインとは
政治・経済・投資 #マネー潮流

主要10通貨で日本円は今年も最弱の通貨の見込み。来年は米ドルは買い戻しで再び強くなり、海外勢による円売りアタック開始のリスクも。

5分で読める 有料会員限定
  • 佐々木 融 ふくおかフィナンシャルグループ チーフ・ストラテジスト

INDEX

APEC首脳会議参加で韓国を訪問したトランプ米大統領。各国からの巨額の対米直接投資が約束されている (写真:Getty Images)

アメリカのトランプ大統領に振り回された2025年も残り2カ月を切った。「あっという間の1年だった」と言いたいところだが、さまざまなサプライズがあり、個人的には「長い1年だった」気がする。

結局、今年も円は弱い通貨だった。そう言うと疑問に感じる方もいるかもしれないが、年初来では、円は主要10通貨の中で最下位争いをしている最中だ。今年は米ドルが最も弱いので、米ドル/円相場だけを見ていると円が強いように思える。だが、実際には米ドルも円もともに弱く、今のところ米ドルのほうがより弱いので米ドル/円相場の上値が重くなっている。

実際、円はスイスフランに対して史上最安値を更新し、ユーロに対してもユーロ導入以来の最安値をつけている。そのほかの通貨に大きな変動がなく、米ドル/円相場が1ドル=156円台半ばまで上昇して今年を終えれば、今年の最弱通貨は円となる。

円の弱さは金利差だけではない

ちなみに、10月末時点では、今年主要10中央銀行の中で日本銀行だけが25ベーシスポイント(bp)の利上げを行い、ほかの9中銀はすべて利下げを行った。それでも円が弱いのだから、円の弱さは金利差だけでは説明できない。ちなみに24年も利上げを行ったのは日銀だけでFRB(米連邦準備制度理事会)を含めた7中銀が利下げを行っている。それでも円は弱い通貨となっていた。

次ページが続きます:
【円売りは来年も続く】

2/2 PAGES

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

政治・経済・投資

人気記事 HOT

※過去1週間以内の記事が対象