有権者とは「神の国」を共に作る仲間であり同士という位置付けで、「私は、あなたたちと同じ世界観の人間である」と印象付ける。「神の国」再興において国民ひとりひとりが役割を持ち、大事な存在であることを訴え、有権者の自己効力感を高める。
メリハリをつけ、声高らかに伝道する。言葉にはゴスペルのようにリズム感やエネルギーが込められ、心を揺さぶる。ポジティブで、親しみやすく、笑顔いっぱいの明るい表情が聞く人・見る人を元気にする。
「ニッポン列島を強く豊かに」「世界のてっぺんを獲りにいく」「世界の真ん中で、光り輝く国」「世界の真ん中で咲き誇るニッポン外交」「インド太平洋の輝く灯台」「仰ぎ見られる国、ニッポン」などといった情緒的な言葉を多用し、強靭で美しい国家像を歌い上げました。
高市氏は日本について言及するとき、必ず「二ホン」ではなく、「ニッポン」と発音します。これは、後者の語感が圧倒的に力強く、リズミカルに聞こえるからでしょう。
高市氏の「言霊力」とは?
かように、彼女の一言一句は計算されつくしています。これは、もはや「言葉力」を超え、「言霊力」。
ただし、ここで言う「言霊」とは、決して精神論やスピリチュアルな意味ではありません。言霊とは本来、「言葉が人の気持ちと判断を動かす」という、現実的な現象を言い表した言葉です。
つまり、高市氏の「言霊力」とは、人々の感情を揺さぶり、迷いを断ち切り、判断を前に進める言語の設計力。神がかったそんな力が山を動かしました。
一方の中道側には、コミュニケーションや伝えることを表層的とみなし、言葉や思いをきちんと届ける努力を怠った側面があったように感じます。
その話し方を形容すれば、「説教師」。自分が正しいと信じた論説を上から目線で説き、押し付けるスタイルです。




















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