コミュニケーションにおいては、話し手がいかに、聞き手の感情を喚起できるかが決め手です。
メッセージの論理性や正しさは、じつは二の次。「正論」「理想論」「自分の価値観の押し付け」では残念ながら、人をまったく動かせません。
さらに、今回の中道は、前述したようにネーミングや顔となる人のビジュアルなど、素人でもわかるようなマーケティング・ブランディングの要諦をすべて無視した「KY自己流」を貫き通しました。
私が個人的に、彼らの最も大きな敗因だったのではないかと考えているのが、「主だった幹部たちの全身の毛穴から漏れ出る『不機嫌臭』」です。
「話し手の感情」は聞き手に乗り移る
「話し手の感情」は聞き手に乗り移ります。
その話を聞けば元気になれる、希望が持てる、いい気分になれる……。「明るい表情」で夢を語る人に惹かれてしまうのは自然の摂理。
一方の中道の話し手たちの印象といえば、終始一貫、上から目線で、エラそう、傲慢そう……。聞き手の不快な感情を呼び起こす「負の印象」が致命的なダメージとなってしまいました。
日本では、「無愛想上等」「デフォルトはダメ出しと根性論と精神論」といった昭和流を引きずった中高年男性リーダーシップがまだまだ主流。不機嫌で人を支配する古臭い価値観が日本の組織や社会を硬直化させ、停滞を招いています。
今回、高市氏を支持した層に、中年女性や若者が多かったそうですが、そうした「不機嫌おじさんリーダーシップ」に抑圧され、抱いてきたフラストレーションが表出したとも言えるのかもしれません。
今回の選挙結果を「推し活だ」「SNSの活用だ」「パフォーマンス力だ」「ポピュリズムだ」などと単純化するのは簡単ですが、その根底にあるのは、日本国民自身の大きな価値観変容の流れ。
高市氏がそこに周波数を合わせ、卓越した「言霊力」で共振した結果の地殻変動であったということなのではないでしょうか。
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