「女性・若者が惹かれる理由は…」「中道惨敗を決定づけた"話し方の大差"は?」高市首相の「言霊力」を全解剖する

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選挙結果を動かすのは、じつは、政策でも経歴でも、実績でもない。結局のところ、「候補者の伝える力」というケースも多いのです。

とくに今回、高市氏は特定の政策も掲げずに、「サナエかサナエ以外を選んでください」という究極の選択肢を提示、争点を党首の人気投票一択に絞り、勝負を自分の土俵に持ち込みました。

そうなれば、コミュニケーションの魔術師のお手の物。さらに、高市氏には、「ほくほく」するような僥倖(ぎょうこう)が舞い込みました。

対抗する立憲民主党と公明党が「中道改革連合」として共闘することになったのです。素人から見ても、首を傾げざるを得ない、古臭い党名。さらに、そこに登場したのが、新鮮味のかけらもない2人のシニア男性でした。

その他のメインキャラクターの面々も総じて、既視感だらけのおじさま方ばかり。この圧倒的ビジュアル格差が、スタートダッシュを分けたわけですが、その後も両者の距離はどんどんと広がっていきました。

「宣教師」と「説教師」に整理できる

高市氏と中道側のスポークスパーソンたちのコミュニケーションの対照的な特徴を表にまとめてみましたが、一言で言い表すと、「宣教師」「説教師」という言葉で説明できるかもしれません。

高市早苗氏と中道幹部の話し方は「宣教師」と「説教師」に整理できる(図表:筆者作成)

「宣教師」とは、以下のような話し方を意味します。

① 美しい「(神の)国」を礼賛する

日本の素晴らしさ、美しさ、ポテンシャルを説き、日本人の「アイデンティティー意識」を刺激。聴衆に高揚感をもたらす。

② 終末期を語り、救済を約束する

現代社会のさまざまな脅威や敵を明確化し、聴衆の恐怖心や不安、怒りを刺激しつつ、希望や日本人としての誇り、愛国心といった感情のスイッチを次々と押す。「美しい神の国」の復活を約束し、聴衆の魂の救済を約束する。

③ 理想とする「(神の)国」のビジョンを語る

「この国はどんな国であるべきか」という国家像をビジュアルな言葉で明確に語り、その輪郭や世界観を浮き彫りにする。

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