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中国テンセント、ヒト型ロボットの「頭脳」を外販 機能別のAIモデルや開発支援サービスを提供

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テンセントはヒト型ロボットのハードウェアよりも、「頭脳」の外販で勝負する戦略を打ち出した。写真はTairosを発表するチーフサイエンティストの張正友氏(同社ウェブサイトより)

中国のネットサービス大手の騰訊控股(テンセント)は、ヒト型ロボットに代表される「エンボディドAI」(訳注:身体性を持つ人工知能。中国語訳は「具身智能」)のビジネスに本格参入する。

同社は7月27日、エンボディドAI向けの開発プラットフォーム「Tairos(タイロス)」を発表した。ヒト型ロボットの開発企業向けに、機能別のAIモデルのモジュールを提供する。ロボットのハードウェアを自社では手がけず、他社のヒト型ロボットに「頭脳」を外販する戦略だ。

テンセントはTairosのパートナー企業として、宇樹科技(ユニツリー・ロボティクス)、越疆科技(DOBOT)、楽聚機器人(LEJU)、帕西尼感知科技(PaXini)、擎朗智能(Keenon)、衆擎機器人(Engine AI)など複数のロボット・スタートアップの社名を挙げた。

人間の左脳、右脳、小脳に相当

「Tairosは人間の左脳、右脳、小脳に相当する3種類のAIモデルを提供する。すなわち、思考を担う『論理推論モデル』、複数の感覚情報を統合的に処理する『マルチモーダル知覚モデル』、感覚と動作を結び付ける『知覚行動モデル』だ」

テンセントのチーフサイエンティストでロボット技術研究組織「Robotics(ロボティクス)X」を率いる張正友氏は、財新を含む複数のメディアの取材に対してそう述べ、仕組みを次のように説明した。

「3つのモデルは、ロボットが命じられたタスクを実行可能な1つひとつのステップに分解するのを助け、視覚や触覚などの感覚情報から周囲の世界を認識・学習できるようにする。その結果、ロボットは周辺環境から得た感覚情報をもとに(自律的に)正確かつ安全な行動をとることが可能になる」

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