国分太一のコンプラ違反で「謝罪」したが…。何の説明もないTOKIO解散の発表文が抱えている"最大の問題"
なぜこういう謝罪構文が流行しているかというと、理由の1つはカネです。ちゃんと謝ると損害賠償が発生する可能性がある。だから裁判が終わるまでは謝ってはいけないというアドバイスを受けている場合があるのです。
それでTOKIOの解散発表も同じ意図で、同じ謝り方を「コピペ」しているのがわかります。その点にこそTOKIOを応援してきた者として怒りを感じています。
カネがからんでいるからといっても、イヴァン・エスピノーサ社長がそう言うのはまだ理解ができます。エスピノーサ社長はメキシコ人ですが、北米では交通事故を起こしてもその場で謝ってはいけません。裁判で不利になるからです。
1980年代にそういったアメリカの交通事故事情が日本でも話題になって、訴訟文化が批判されたものでした。いまや日本では同じ対応が常識になっています。
それでカネを追及するビジネスの人がこれをやるのはギリギリ理解ができるのですが、表現者であるTOKIOがこの謝り方をしたことに違和感があります。
ビジネスの世界で使われる紋切り型の謝罪
読者の皆さんは覚えていらっしゃるかどうかわかりませんが、TOKIOでメンバーの山口達也さんが不祥事で抜けて、長瀬智也さんが事務所を退所することになったタイミングで「5人の影」が放送されたことがあります。
2021年、今回問題になったのと同じ番組「ザ!鉄腕!DASH!!」の3時間スペシャルの終盤でした。リーダーの城島茂さんが新しい旅立ちへの決意を語る朗読をするタイミングです。4人の切り絵を影絵で映したところ、なぜか5人の影が映り込みました。
それを見た長瀬さんが、「いいじゃん。どうせ5人なんだから」と言ったのです。
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