【バイク旅を楽しむ、国産最新ツアラー2選】ヤマハ「トレーサー9GT+ Y-AMT」とカワサキ「ニンジャ1100SX/SE」どちらを選ぶ?

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次は、両モデルのパワートレインを比較してみる。

【トレーサー9GT+ Y-AMT】
エンジン形式:888cc・水冷4ストローク直列3気筒
最高出力:88kW(120PS)/10000rpm
最大トルク:93N・m(9.5kgf・m)/7000rpm
燃料消費率:WMTCモード値21.1km/L
燃料タンク容量:19L
【ニンジャ1100SX/SE】
エンジン形式:1098cc・水冷4ストローク並列4気筒
最高出力:100kW(136PS)/9000rpm
最大トルク:113N・m(11.5kgf・m)/7600rpm
燃料消費率:WMTCモード値18.6km/L
燃料タンク容量:19L

パワーやトルクは、排気量も大きいニンジャ1100SX/SEのほうが余裕のあることがわかる。また、最高出力や最大トルクの発生回転数は、ニンジャ1100SX/SEのほうが低い。このため、比較的アクセルを開けなくてもバイクが前へ進みやすく、長距離走行などでは疲労感もさらに少ないことがうかがえる。

ただし、燃料消費率、いわゆる燃費はトレーサー9GT+ Y-AMTのほうがいい。また、1回のガソリン満タンにおけるカタログ数値上の航続距離は、1100SXが353.4km、トレーサー9GT+ Y-AMTが400.9kmだ。燃料タンク容量はどちらも19Lなので、同じ状況下ならトレーサー9GT+ Y-AMTのほうが、比較的長く走れることになる。

先進機能

電子制御シフト機構のY-AMTや先行車を自動追従するACC、先述したマトリクスLEDヘッドライトなど、より先進機能を持つ点ではトレーサー9GT+ Y-AMTのほうが上だ。もちろん、ニンジャ1100SX/SEにも、高速道路などでスロットル操作なしで自動的に設定速度を維持するシステム「エレクトロニッククルーズコントロール」を搭載する。

ただし、こちらには先行車などを検知するセンサーやカメラなどがない。そのため、たとえば、先行車との車間距離が詰まり、安全な車間距離を維持するために速度を落とすなどの操作は、ライダー自らが行う必要がある。その点、トレーサー9GT+ Y-AMTで採用するACCは、先行車との車間や速度をバイクが自動で調整するため、長距離走行などでは非常に楽だ。

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