【バイク旅を楽しむ、国産最新ツアラー2選】ヤマハ「トレーサー9GT+ Y-AMT」とカワサキ「ニンジャ1100SX/SE」どちらを選ぶ?
両モデルのボディサイズは、トレーサー9GT+ Y-AMTが全長2175mm×全幅900mm×全高1440mm、ホイールベース1500mm。一方、ニンジャ1100SX/SEは全長2100mm×全幅805mm×全高1190~1225mm、ホイールベース1440mm。全体的に、トレーサー9GT+ Y-AMTのほうがやや大柄な感じだ。
また、シート高は、トレーサー9GT+ Y-AMTが845mm(低い位置)/860mm(高い位置)、ニンジャ1100SE/SEが820mm。トレーサー9GT+ Y-AMTは、先代モデルもシート高が比較的高めで、足つき性はさほどよくなかった。だが、新型は、電子制御サスペンションに、メインキーをオンにした際、30秒間減衰力を低下させる機能を追加。停車時などにシート高が低くなり、足つき性を向上させるとともに、駐車場などでの取りまわしなどもやりやすくする効果を生んでいる。
なお、車両重量は、トレーサー9GT+ Y-AMTが232kgで、235~236kgのニンジャ1100SX/SEより3~4kg程度軽い。だが、この程度の差であれば、実際にはさほど大きな違いは生まないだろう。あくまで予想だが、取りまわしや低速走行時に感じる車体の重さなどは、感覚的に両モデルはほぼ同じではないかと思われる。
トレーサー9GT+ Y-AMTのフェイスデザイン

ちなみに、トレーサー9GT+ Y-AMTの個性的なフェイスデザインは、複数のLEDを備えるヘッドライトの影響も大きい。とくに新型では、スタンダードのトレーサー9GTと同じ「マトリクスLEDヘッドライト」を採用する。これは、複数のLo(ロー)ビーム用LEDとHi(ハイ)ビーム用LEDを装備したヘッドライトシステムだ。フロント上部にあるカメラと連動し、周囲の交通状況を自動で判断し、対向車や先行車への幻惑を抑えるために照射パターンを自動調整する機能を持つ。4輪車では、近年、高級モデルを中心に多くの車種に採用されている機能だが、ヤマハの調査によれば2輪用としての採用例は世界初なのだという(2025年2月現在)。
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