【バイク旅を楽しむ、国産最新ツアラー2選】ヤマハ「トレーサー9GT+ Y-AMT」とカワサキ「ニンジャ1100SX/SE」どちらを選ぶ?

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
第52回 東京モーターサイクルショーに展示されていたヤマハ「トレーサー9GT+ Y-AMT」
第52回 東京モーターサイクルショーに展示されていたヤマハ「トレーサー9GT+ Y-AMT」(筆者撮影)

 

まずは、2025年5月28日に発売されたトレーサー9GT+ Y-AMT。このモデルは、888cc・3気筒エンジンを搭載する「トレーサー9GT」に、先行車を自動で追従する「ACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)」など、先進の運転支援システムを追加した上級バージョン「トレーサー9GT+」の新型だ。

先代モデルは、2023年10月に国内販売を開始。障害物や他車両などを検知する「ミリ波レーダー」をヤマハ車で初めて搭載したモデルだ。これにより、高速道路などで、アクセル操作なしに設定速度での巡航ができ、先行車に追いつくと一定の車間を保って追従走行を可能とするACC機構を持つことが大きな特徴だ。

2023年に発売したトレーサー9GT+
2023年に発売したトレーサー9GT+(写真:ヤマハ発動機)

また、レーダー連携式の「UBS(ユニファイドブレーキシステム)」も採用。前走車との車間が近く衝突の恐れがあるにもかかわらず、ライダーのブレーキ入力が不足している場合に、システムが前後配分を調整しながら自動でブレーキ力をアシストする機能も持つ。まさに、近年の4輪車並みの先進運転支援システムを搭載した電脳バイクが、トレーサー9GT+だといえるだろう。

トレーサー9GT+ Y-AMT新型の特徴

トレーサー9GT+ Y-AMTのスタイリング
トレーサー9GT+ Y-AMTのスタイリング(写真:ヤマハ発動機)

そんなトレーサー9GT+の最新モデルは、前述のとおり、Y-AMT機能を追加。車名も「トレーサー9GT+ Y-AMT」へ変更していることも特徴だ。Y-AMTとは、クラッチレバーやシフトペダルを廃し、ハンドルに装備したシフトレバーで変速操作を可能とする新開発の自動変速トランスミッションのこと。また、フルオートで変速するAT機能も備えており、ライダーが任意に選択することが可能。いわば、パドルシフトによる手動変速のMTモードと、フルオートのATモードを備える4輪車のセミオートマ(セミオートマチック)的な機構だ。

MTモードでは、左ハンドルにあるシーソー式のシフトレバーで変速操作を実施。基本的な操作では、「+」レバーを人さし指で引けばシフトアップ、「-」レバーを親指で押せばシフトダウンする。また、「+」レバーと人さし指のみを使い、引けばシフトアップ、外側に弾けばシフトダウンといった操作も可能。スポーツ走行で素早く減速する際など、親指でしっかりハンドルをホールドする乗り方にも対応する。

次ページカワサキ「ニンジャ1100SX/SE」のプロフィール
関連記事
トピックボードAD
自動車最前線の人気記事