【バイク旅を楽しむ、国産最新ツアラー2選】ヤマハ「トレーサー9GT+ Y-AMT」とカワサキ「ニンジャ1100SX/SE」どちらを選ぶ?

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ニンジャ1100SX/SEのドライブレコーダー
ニンジャ1100SX/SEのドライブレコーダー(写真:カワサキモータースジャパン)

ただし、ニンジャ1100SX/SEには、ミツバサンコーワ社製GPS機能付き前後ドライブレコーダーも標準装備する。近年、バイクでも問題となっている「あおり運転」などの対策はもちろん、ツーリング先の走行映像を記録し、自宅などで後日楽しむ際にも便利な装備だ。4輪車では、かなりメジャーとなったドライブレコーダーだが、その便利さを2輪車でも享受できるという点は、ニンジャ1100SX/SEの優位点のひとつといえる。

なお、ツアラーでは、今や必需品ともいえる収納ケース類だが、トレーサー9GT+ Y-AMTは、車体のスマートキーと連動してロックの解除ができる容量45Lのユーロトップケースとサイドケースをオプション設定する。また、サイドケースの取り付け用ステーには、独自の防振技術を応用し、ケースの振動を減衰するダンパー内蔵タイプも採用。荷物の収納能力だけでなく、使いやすさや快適性も追求する。

対するニンジャ1100SX/SEでは、容量28L(片側)のパニアケースをオプション設定。こちらの場合は、着脱が簡単なクリーンマウントパニアシステムを採用。大型のブラケットなどを使わないシンプルな装着システムで、グラブバーにそのまま取り付けることが可能だ。

ライバル2モデルの価格について

以上が両モデルそれぞれを比較した場合の特徴や魅力だ。とくに、トレーサー9GT+ Y-AMTとニンジャ1100SX SEは、価格(税込み)が同じ198万円。価格帯としても、直接のライバルとなることも先に述べたとおりだ。

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では、両モデルはそれぞれ、どのようなユーザーにおすすめなのか。あくまで私見だが、電子制御シフトや先進運転支援システムが満載のトレーサー9GT+ Y-AMTは、長距離ツーリングなどでの高い安全性や快適性を求めるユーザーに最適ではないだろうか。一方、ニンジャ1100SX/SEは、1000ccオーバーの大排気量エンジンならではのトルクフルで余裕ある走りが魅力。また、スーパースポーツをイメージさせるシャープなスタイルが好みのライダー向きのモデルだといえるだろう。

ともあれ、世界的に人気の高い大型スポーツツアラーのジャンルで、2025年の新型となる両モデルが、今後どのようなシェア争いを繰り広げるのかが興味深い。とくにカワサキは、昔から大型車のジャンルで支持層の多いメーカー。しかも、ニンジャ1100SX/SEが属する「ニンジャ」シリーズは、前述のGPZ900Rが発祥ということでブランド力も強力だ。それに対し、より先進の技術を盛り込みつつも、価格帯を同等にしたヤマハのトレーサー9GT+ Y-AMTが、市場からどのような反響や支持を受けるのかが注目だ。

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平塚 直樹 ライター&エディター

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ひらつか なおき / Naoki Hiratsuka

1965年、福岡県生まれ。福岡大学法学部卒業。自動車系出版社3社を渡り歩き、バイク、自動車、バス釣りなどの専門雑誌やウェブメディアの編集者を経てフリーランスに。生粋の文系ながら、近年は自動運転や自動車部品、ITなど、テクノロジー分野の取材・執筆にも挑戦。ほかにも、キャンピングカーや福祉車両など、4輪・2輪の幅広い分野の記事を手掛ける。知らない事も「聞けば分かる」の精神で、一般人目線の「分かりやすい文章」を信条に日々奮闘中。バイクと猫好き。

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