イランにあるアッラーメ・タバータバーイー大学のネイサー・アガババエイは、短縮版のダーク・トライアドを測定する心理テストを受けてもらう一方、主観的幸福度尺度と呼ばれるテストにも答えてもらいました。
言葉でその人がどんな状態かわかる
主観的幸福度尺度というテストは、名前は難しそうに聞こえますが、簡単に言えば人生満足度を測定するテストです。「他の人に比べて、私はとても幸福だ」といった質問項目に答えてもらうことで、本人の満足度を測定します。
その結果、ダーク・トライアドのうち、特にサイコパスとマキャベリストの度合いが高い人ほど幸福や満足を感じにくいということがわかりました。ナルシシストだけは、幸福や満足を感じやすいこともわかりました。
「職場の奴らは、みんな気に食わない。いっそのこと、会社に火でもつけてやろうか」などと物騒な発想をしがちなのは、サイコパスとマキャベリストに多いと考えてよいでしょう。
愚痴や不満ばかりを口にする人とは、なるべくお付き合いしないほうがいいですね。
なぜかというと、そういう人ほど仕事もうまくいかないからです。
カナダにあるケープ・ブレトン大学のスチュワート・マッカンは、14万人を超える人のツイッター(現、X)のつぶやきと、その人の社会経済的地位(お金持ちかどうか、地位が高いかどうかにかかわる要因のことです)との関連性を調べてみたのですが、うまくいっている人ほど、「毎日、仕事が面白くてしかたがない」とか「私は果報者だ」などとポジティブなつぶやきをたくさんしているのに対して、うまくいっていない人ほど、愚痴っぽいつぶやきが多いことを突き止めています。
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