神戸市民だけが知る、「六甲ライナー」の沿線事情 地元には欠かせない「じゃないほう」の新交通

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2018年5月にサッカー・Jリーグのヴィッセル神戸に世界的なサッカー選手であるアンドレス・イニエスタ選手がスペインの名門バルセロナから電撃的に移籍。彼と家族が来日して最初に住んだのは六甲アイランドだったという。

2023年7月にイニエスタ選手が神戸を退団するまでの間に、妻アンナさんがインスタグラムに掲載した写真には、六甲ライナーの高架橋がたびたび写り込んでいる。

来日以降、イニエスタ夫妻の親日度は急速に高まったという。アンナ夫人は教育や子育て支援の充実を挙げるが、背景の1つには六甲ライナーをはじめ社会基盤の蓄積もあるだろう。

サッカーといえば日本代表に何人も輩出するWEリーグのINAC神戸レオネッサの練習拠点「神戸レディースフットボールセンター」も六甲アイランド島内にある。

六甲ライナー 南魚崎―アイランド北口間
南魚崎駅を出て六甲大橋を渡ると六甲アイランドの玄関口、アイランド北口に到着する(編集部撮影)
【写真をもっと見る】神戸市民にとっては「じゃないほう」の新交通システム「六甲ライナー」は全区間を乗り通しても所要10分程度のミニ路線。全6駅のうち、六甲大橋の北側、住吉・魚崎・南魚崎の3駅はいったいどんな場所にあるのか?

スポーツの拠点でもある

トップ選手らは練習場の近くに住んだり、自動車で通勤したりするようだが、チームのジャージに身を包んだアカデミーの子供たちは、よく六甲ライナーを利用している。

ただ練習場は原則非公開ということもあり、神戸新交通の担当者は「そこは残念ながらINAC神戸が好成績でも、六甲ライナーの乗客数が増えることはない」(総務部)と話していた。

神戸三宮―大阪梅田の間は「阪神間」といい、とりわけ公共交通機関が充実した地域として知られるが、六甲ライナーもまた約2万人が住む六甲アイランドと神戸の市街地を結ぶ基幹交通。地元経済・社会には欠かせない存在だ。

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山本 学 神戸経済ニュース編集長

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Manabu Yamamoto

1999年に金融情報サービスのQUICK入社。グループの日本経済新聞社や日経QUICKニュースで株、為替、債券、短期市場や企業ニュースなど市場周辺の担当記者だった。2018年に独立してニュースサイト「神戸経済ニュース」を運営開始。神戸市の企業や、兵庫・神戸の経済動向をカバーする。何かと騒がしい兵庫県庁も取材対象だ。

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