人類史上1位&2位の大富豪はともにアフリカ出身!?【世界の富豪史】イーロン・マスクが破った「人類史上最も裕福な男」とは
では、イーロン・マスクが「人類史上最も裕福」になる前は、誰が「人類史上最も裕福」だったのでしょうか?
一般には、西アフリカのマリ王国の14世紀の王、マンサ・ムーサがそれまで「人類史上最も裕福」だったといわれています。
一説によればマンサ・ムーサは現在の価値にして約4000億ドルの資産を保有していたそうです。人類史上の富豪ランキング新旧1位(イーロン・マスクとマンサ・ムーサ)はともにアフリカ出身ということになりますね!
約700年間、人類史上最大の資産保持者としての記録を持っていたマンサ・ムーサは、ついに先日イーロン・マスクによってその記録が破られてしまいましたが、なぜ西アフリカの王がこんなに裕福だったのか、西アフリカの歴史を紐解きながらみていきましょう!
黄金の国「ガーナ王国」

突然ですがみなさん、ガーナと聞いて何を思い浮かべますか? 多くの方はカカオやチョコレートを思い浮かべるのではないでしょうか。野口英世を思い浮かべる方もいるかもしれません。野口英世は現在のガーナで黄熱病の研究をしているなかで自身も黄熱病にかかり、1928年に現地で亡くなりました。
「現在のガーナ」と書いたのは、当時同地の名前はイギリス領ゴールドコーストだったからです。イギリス領ゴールドコーストがガーナとして独立するのは1957年のことになります。
ではこの「ガーナ」という国名にはどういう意味があるのでしょうか。実は、かつて西アフリカには「ガーナ王国」という国があり、その繁栄にあやかって現在の国名がつけられたそうです。ただし、かつてのガーナ王国と現在のガーナ共和国とは場所が離れており、国としての連続性がないということには注意が必要です。
ガーナ王国は、遅くとも8世紀までに成立していた西アフリカの国です。ガーナ王国は、サハラ縦断交易の中継地として発展したといわれています。サハラ縦断交易とは、文字通りサハラ砂漠を縦断する交易のことで、ラクダに乗ったキャラバン(隊商)がオアシスをたどりながら移動し交易をおこないます。交易の内容として有名なのが、サハラ(北部)の塩と西アフリカ(サハラ南部)の金とを交換するものです。
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