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不正後初の新型車/ダイハツが7代目「ムーヴ」で再出発/軽トップ陥落、BYD軽参入や車両価格高騰を乗り越えられるか

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ダイハツが再発防止策として掲げた102項目は完了済みか実施中となり、四半期ごとに国土交通省に対して行っていた再発防止策の実施状況についての報告を2025年1月に終了した。

待ちに待った新車投入で、経営のステージは不正対応から反転攻勢へと移ることになる。国交省幹部は「不正への対応はメドが立ったということだ」と語る。

ただ、不正による経営へのダメージは相当に残っている。

2024年度(単独)の売上高は前年度比8%増の1兆2720億円、営業利益は250億円と黒字復帰(前年度は54億円の赤字)したが、最終損益は40億円の純損失となり31年ぶりの最終赤字に転落した。生産停止に伴う部品会社への金銭補償など1110億円の特別損失を計上したことが響いた。

主力の軽自動車市場での退潮も著しい。不正発覚前の2022年度、ダイハツの販売台数は56.5万台、国内シェア33.4%(軽のみ)だったが、2024年度には43.3万台、26.6%に落ち込んだ。対して、ライバルのスズキは51.5万台、30.5%から58.4万台、35.9%へと伸ばしたことで逆転を許している。

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