バークレイズ、マッキンゼーを起用して数億ドル規模のコスト削減へ

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英銀バークレイズは、投資銀行部門の簡素化と数億ドル規模のコスト削減策の検討を目的に、コンサルティング会社マッキンゼーを起用した。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。

関係者が匿名を条件に述べたところによると、マッキンゼーのコンサルタントらはフロントオフィス、財務、リスク管理、テクノロジーといった部門を対象に業務の重複や自動化可能な業務の洗い出しを進めているという。

バークレイズのC・S・ベンカタクリシュナン最高経営責任者(CEO)は、資本消費の大きい投資銀行部門の収益性向上を求められている。同部門では200人超の人員削減にも着手していると、先週ブルームバーグが報じた。

コンサルタントらはまた、新しい商品やサービスの承認プロセス、新規顧客への初期対応、さらにはマネーロンダリング(資金洗浄)防止などを目的とした顧客確認(KYC)業務の見直しも進めているという。

プロジェクトには6カ月前から始まっており、今後はバークレイズ幹部が優先事項を特定し、実行フェーズに移る予定だと関係者の1人は語った。投資銀行事業からの撤退を意味するものではないという。

バークレイズの広報担当者は電子メールで「長期的には、簡素化の取り組みによって当該事業への投資余地が拡大する」と説明。「引き続き顧客ニーズに対応する体制を整えている」としている。

マッキンゼーはコメントを控えた。

バークレイズの投資銀行部門は同行最大の収益源であり、2024年の収入は前年比7%増の118億ポンド(約2兆3000億円)に達した。

著者:William Shaw

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