バリュー株を絞り込み!「ネットキャッシュ倍率」で見る、株主還元強化に期待の銘柄トップ50

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3位は靴量販大手のチヨダ(8185)。無借金でネットキャッシュは263億円と平均月商の3.4カ月分。ネットキャッシュ倍率は1.6倍、PBRは0.80倍だ。ROE8%を達成するまで配当性向50%、自己株取得を含めた株主総還元性向100%以上を現中期経営計画で掲げており、今2026年3月期は配当を54円(前期は34円)まで引き上げる計画だ。

4位のアイコム(6820)は無線機の専業メーカー。欧米など海外売り上げが6割以上を占めるグローバル企業だ。業績も安定しており、無借金経営。ネットキャッシュは271億円で平均月商の8カ月分以上に相当する。ただ、株価は低く、PBRで見ても0.64倍にすぎない。

ガンホーはファンドが増配要求

時価総額1000億円以上の企業に限定すると、6位のガンホー・オンライン・エンターテイメント(3765)が注目される。大ヒットしたゲームの「パズドラ」が巨額のキャッシュフローを稼ぎ出し、前期末のネットキャッシュは1046億円と年間売上に匹敵する規模。もちろん、無借金経営だ。

ただ、パズドラ以降はヒット作に恵まれず、業績は減益基調が続いている。そうした中で、投資ファンドのストラテジックキャピタルが株式の買い増しを進め、報酬制度の見直しや増配などの要求を突きつけた。3月の株主総会でファンドの提案は否決されたが、今後も積み上がった手持ち資金の使途が焦点となっている。

6月18日発売の『会社四季報』2025年3集(夏号)では、このほかにもさまざまなランキングを掲載している。銘柄探しの一助になれば幸いだ。

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