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MS&AD「合併で事業費削減」の憂鬱、代理店との取引一本化がもたらす手数料の膨張圧力 新社名でも不毛な闘争

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懸念はそれだけではない。4月以降、あいおいの一部の営業担当者が大規模な乗り合い代理店を相手に、「特代手を復活させますのでと言って回っている」(損保代理店役員)のだという。

トヨタディーラー
合併後の新会社におけるトヨタディーラーでの取引シェアは55%に達する見通し(編集部撮影)

特代手とは特別代理店手数料のこと。簡単に言えば、上乗せ手数料のようなものだ。基本となる手数料ポイントに特代手を上乗せすることで、競合損保の手数料水準から大きく劣後しないようにし、取引シェアを確保する「調整弁」の側面を持つ。

あいおいは事業費削減のため、一部の代理店で特代手を停止しているが、ここにきてまたぞろ支払いを再開しようとしているわけだ。

合併を見据えた「策略」

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