
英豪資源大手のリオティントと中国の鉄鋼最大手の宝武鋼鉄集団は6月6日、両社が共同開発したオーストラリアの大規模鉄鉱山「ウエスタン・レンジ」が本格操業を開始したと発表した。
同鉱山は世界最大級の鉄鉱石産地である西オーストラリア州のピルバラ地域にある。オーストラリアで中国企業との合弁事業による大規模鉄鉱山が新規稼働するのは、実に20年ぶりだ。
「中豪経済協力のお手本」
「ウエスタン・レンジが成功裏に稼働したことは、中国とオーストラリアの資源開発協力におけるマイルストーンであり、両国の経済貿易協力のお手本だ」。宝武鋼鉄集団の胡望明・董事長(会長に相当)は、操業開始式典でそう強調した。
リオティントと宝武鋼鉄集団の協業の歴史は20年を超える。両社は2002年に合弁会社を設立し、ピルバラ地域のハマーズリー山脈の東側に位置する「イースタン・レンジ」鉄鉱山を共同開発した。今回稼働したウエスタン・レンジ鉄鉱山は、山脈を挟んだ西側にある。
2つの鉄鉱山開発プロジェクトへの出資比率は、リオティントが54%、宝武鋼鉄集団が46%となっている。なお、現地での鉱山施設の建設や採掘業務はリオティントが担当している。
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