「一周まわってまた無印に戻ってきた」「どんどん巨大化してる…?」最近また《無印良品》に行く人が爆増している“根拠アリ”の理由
一方で、売り上げは海外店舗構成比が40.8%、国内店舗が59.2%です。
営業利益ではグローバル販管費(無印の海外店舗にかかる広告費、人件費、物流費、管理費などの販管費)を差し引くと、海外店舗の利益は国内店舗の半分程度です。店舗数、売り上げともに海外依存度が高いのですが、利益でいえばやはり国内店舗の貢献度が大きいのです。
その国内店舗の売り上げを伸ばしているのが、「郊外型600坪フォーマット」と言われる大型店の存在です。同社は「世界での成長に向けた8つの成長ドライバー」を掲げています。その筆頭にくるのが「出店拡大」です。

出店拡大のためのKFS(Key Factor for Success)が600坪(約1980平方メートル)店舗の出店拡大です。「600坪の店舗フォーマットは完成した。今後は台湾、韓国、フィリピンに完全移植を開始する」(同社)と語っています。この600坪モデルが無印良品を成長軌道に乗せているのです。
無印良品の出店戦略は、①600坪フォーマットの世界展開、②主要都市への旗艦店出店、③出店のバリエーション強化(面積、レイアウト、品揃えなどを地域に合わせる)、④小型店やアパレル強化型の出店模索。これらをベースに同社の成長を加速させようとしています。



既存店の客数が大幅増になった理由
2025年に入ってから、無印は既存店客数を確実に伸ばしています。
ニトリは、2025年1月から5月までの既存店客数は100%に届いていません。一方の無印は、5月まで毎月既存店客数を伸ばし、3月と5月にいたっては二桁の伸びです。いまの流通小売り業界で既存店客数をこれだけ伸ばしているのは希少です。

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