「一周まわってまた無印に戻ってきた」「どんどん巨大化してる…?」最近また《無印良品》に行く人が爆増している“根拠アリ”の理由

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その要因となっているのが、生活雑貨。2025年に入ってからは生活雑貨が毎月10%以上伸びています。食品も伸びていますがそれを上回る伸びを示しています。

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(出典:同社IRデータより筆者作成。直営既存店+LS西友既存店+オンラインストア 日本事業合計数値)

購買頻度の高い商品を徹底強化

この生活雑貨を牽引しているのは、同社が重点商品に設定している2つのカテゴリーです。

スキンケアなどのコスメを扱う「ヘルス&ビューティカテゴリー」と、日用消耗品などを扱う「ハウスウェアカテゴリー」です。

「ヘルス&ビューティ」は2024年9月から2025年2月の上半期で前年同期比40%増、前前年上半期比で75%の売り上げの伸びです。結果的に売上構成比が21%にまで高まったといいますから、まさに無印全体の業績を押し上げる一大カテゴリーになってきています。

「ハウスウェアカテゴリー」もこの2年で大きく伸び、売上高構成比で7%を占めています。全体の3割近くの売り上げを占める生活雑貨の2カテゴリーの強化が、品揃え面での同社の成長ドライバーになっています。

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「無印良品 ゆめが丘ソラトス店」でも、売り場入り口の一等地でコスメが展開されていた(筆者撮影)

これまでは食品を強化してきた無印。池袋には食に特化した店舗も作り、全社を挙げて食品強化をして顧客の来店頻度を上げてきましたが、次はコスメとハウスウェアでリピート来店を狙い始めています。

最近、無印店舗に女性客が増えているのは、コスメとハウスウェアという、日常使いできる購買頻度(年間何回購入するかという購買回数を指数化したもの)の高い商品を強化していたことが理由でした。

ちなみにコスメやハウスウェア商品、食品は購買頻度が高い商品で、年間5~50回以上購入するような単品も多いカテゴリーです(筆者試算では2025年上半期売れ筋のスポンジ、除湿剤、水切りネット、衣類用洗剤、トイレットペーパーなどは年間5〜10回程度の購買頻度です)。

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(出典:同社「2025年8月期 上期 決算説明会資料」より一部抜粋)
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