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〈詳報記事〉日産エスピノーサ社長「日産を残すには7工場閉鎖をやるしかない」/台数頼みはやめた/18カ月で再建した後パートナーを探す
――2万人の人員削減と国内外の7つの工場を閉鎖する計画です。国内では追浜工場や子会社の湘南工場を閉鎖するという報道が出て地域経済から反発の声も上がっています。早期に実行できますか。
「Re:Nissan」の計画はたしかに野心的だ。痛みを伴うし、どんなリーダーでもやりたいものでは決してないだろう。だが、日産を将来に向けて残すためには、やるべきだし、やるしかない。
繰り返しになるが、これは痛みを伴う活動だ。多くのステークホルダーが絡んでいるため、かなり丁寧に行っていく必要がある。従業員の生活やその家族、地域社会、さらに取引先も影響を受ける。政府や、自治体も懸念をすでに表明している。
だが残念なことに、日産が長期的に生き残るためにはやるしかない。私がそれを無視するのは無責任だと考えている。現実を直視し門構えを見直さなければ、より多く、大部分の雇用を守ることはできない。
サプライヤーを締めつけることは決してない
――取引先の話が出ましたが、日産の大手取引先の1社であるマレリがチャプター11(アメリカ連邦破産法第11条)の適用申請を公表しました。この先、日産のサプライヤーにはさらに強い痛みが出てくるのではありませんか。
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