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部品大手ミスミGが「赤字の米ベンチャー」を500億円で巨額買収→のれん代が重荷で業績にネガティブ、株価は安値圏へ突入し問われるシナジー

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ミスミGは商社機能とメーカー機能を備え、多種多様な商品を扱っている(撮影:梅谷秀司)

ミスミグループ本社(ミスミG)の株価が軟調だ。同社は生産設備向けの部品を幅広く扱い、2009年度以降、平均で約10%増収をキープ。2024年度の売上高は4019億円と過去最高だった。

にもかかわらず2023年6月に3000円台だった株価は、今年6月に入り1900円前後の安値圏で推移している。

ミスミGは4月17日、機械部品のオンライン調達を手がけるアメリカのベンチャー企業Fictiv(フィクティブ)社を約501億円で6月にも取得すると発表したばかり。同社にとって、およそ13年ぶりとなる大型買収だ。

のれん代が重荷か

開示資料によると、フィクティブ社の純資産は約1220万ドル(約18億円、2024年度)。ミスミGは「精査中」としてのれん代を公表していないが、その額は約480億円と、買収金額の約95%を占める計算となる。

仮に20年でのれん償却するとしても、営業利益を年間で約24億円ずつ圧迫するとみられる。買収発表の翌日、ミスミGの株価は3.5%下落。さらに足元では、トランプ関税や円高のリスクが表面化している。

4月25日には、2026年3月期の売上高4000億円(前期比0.5%減)、営業利益435億円(同6.4%減)とする業績見通しを公表。配当は前期43.21円から今期40.78円へと減配を見込む。

フィクティブ社は2024年度の売上高は7245万ドル(約105億円、前期比41%増)と急成長中の企業だ。だが、営業損失は2448万ドル(約35億円)と3期連続で赤字に沈む。

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【買収のキーマンが明かした狙い】

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