6代目「フォレスター」2.5ストロングハイブリッドと1.8ターボは独自のキャラクターを持った走りもコスパもレベルの高いクルマだった

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駆動用と発電用の2基のモーター、フロント・デファレンシャルギア、電子制御カップリングをワンパッケージ化した、専用のトランスアクスルを搭載。

最高出力88kWを発生する駆動用モーターにより、可能な限りバッテリー駆動で走行する。

実際、一般道では軽くアクセルペダルを踏む程度なら、バッテリー駆動だけで走る。慣れると、結構な距離を走れるようになるだろう。メーカー発表の燃費は、Premiumが18.4km/L、X-BREAKが18.8km/L。

運転環境や視界にこだわりつつ、縦型のセンターディスプレイを「フォレスター」として初採用(写真:SUBARU)
運転環境や視界にこだわりつつ、縦型のセンターディスプレイを「フォレスター」として初採用(写真:SUBARU)

フォレスターはスバル車だけあってハイブリッドもターボも水平対向エンジン搭載。

この形式のエンジンのネガとして、排気量をかせごうにもエンジンのシリンダーストロークが伸ばしにくいことがあげられる。

排気量アップのためにはエンジンシリンダーのボアをストロークより大きくせざるを得ない。結果として燃費悪化を招いてしまうのだ。

先代など高速道路を走っていても、「燃費がよくないなぁ」と、あきらかにわかるぐらいだったから、ストロングハイブリッドの恩恵は大きいだろう。

リーンバーンエンジンを採用したターボ

先に触れたとおり、フォレスターにはハイブリッドではない1.8リッターのターボエンジンも用意される。スバルでは、その排気量から「ダウンサイジングターボ(DST)」と呼ぶ。

燃料消費量を減らすため、理想空燃費を追求し、より少ない燃料で必要なエネルギーを取り出せるとするリーンバーン(燃焼)型だ。こちらのメーカー発表燃費は13.6km/L。

リーンバーンエンジンの問題点は、熱をもつこと。そこでエンジニアが採用したのが、ターボチャージャーだ。空気を使ってパワーアップするとともに熱を下げる効果をもたらす。

スポーツ系モデルはブロンズ色のパーツでスポーティな雰囲気を表現(写真:SUBARU)
SPORT系モデルはブロンズ色のパーツでスポーティな雰囲気を表現(写真:SUBARU)

最初にストロングハイブリッドをドライブした。その印象は、「多くの点でスムーズ」というもの。

2498cc水平対向4気筒エンジンの最高出力は118kW、最大トルクは209Nm。これにモーターの88kW、270Nmが加わる。

やたらパワフルな印象はないけれど、リニアトロニックと名付けられたスバルの有段CVTが、アクセルペダルの踏み込みにすぐ反応するよう、トルクバンドを保持してくれる。

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