6代目「フォレスター」2.5ストロングハイブリッドと1.8ターボは独自のキャラクターを持った走りもコスパもレベルの高いクルマだった

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一般的にクルマは、アンダーボディとかアッパーボディを個別に組み立てたあと接合してボディを作る。フルインナーフレームは、フレームを溶接と接着で組みあげたあと、ボディパネルを取りつける工法。

メリットは剛性のアップ。微小な変形やたわみを抑えることができるといい、それがドライブフィールにも大きな影響を与える。

実際に乗ってみると、それがよくわかった。ハンドリングがあきらかにしっかりしているし、静かで乗り心地もよい。

ボディの高剛性化と軽量化により、路面からの振動の収束性を高めている(写真:SUBARU)
ボディの高剛性化と軽量化により、路面からの振動の収束性を高めている(写真:SUBARU)

「ボディ剛性が上がったことで、サスペンションの動きの自由度が高まりました。スプリングもダンパーも、本来の機能を果たすことができるようになり、それが走りの質感などに表れています」とスバルの開発者は説明する。

フルインナーフレームは、現行「レヴォーグ」や「インプレッサ」「クロストレック」でも採用され、メリットは実証ずみ。

さらに先のエンジニアは、「ストロングハイブリッドモデルで採用した、負荷に応じて前後輪の切り離しと結合を行う機械式4WDシステムでも、とりわけ結合時のショックがほとんど感じられないレベルになりました」という。

トヨタと同様の方式のハイブリッド

新型フォレスターは、2.5リッターストロングハイブリッド(S:HEV)搭載の「Premium」と「X-BREAK(エックスブレイク)」、1.8リッターターボの「SPORT」の3タイプを基本とする。

ボディ外寸は、全長4655mm×全幅1830mm×全高1730mmで、ホイールベースは2670mm。先代と比べると、ホイールベースは同一で、ほかはほんの少し増えている。

前後のフェンダーまわりにフレアをつけ、さらに黒い合成樹脂製のクラディングを設けることでオフロード感を強調(写真:SUBARU)
前後のフェンダーまわりにフレアをつけ、さらに黒い合成樹脂製のクラディングを設けることでオフロード感を強調(写真:SUBARU)

先に出てきた「ストロングハイブリッド」とは、先代フォレスターに搭載していたマイルドハイブリッドと区別するスバル独自のいい方で、トヨタのTHS IIと同様のシリーズパラレル式だ。

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