70歳以上は死亡率2倍の指摘も!就寝後トイレに2回起きる人は要注意「夜間頻尿」の怖さと対策
下肢のむくみが夜間頻尿を引き起こすこともあります。心臓から動脈により送り出された血液は全身を巡り、老廃物を回収しながら静脈を経て心臓へ戻ります。
ただし、静脈には血液を心臓までスムーズに戻すポンプ機能がなく、心臓より下の下肢の静脈は重力の影響で戻りにくくなります。昼間は立ちっぱなし、座りっぱなしだと下肢がむくむのはそのためです。
そして、この下肢のむくみは夜、横になると重力の影響から解放され、下肢の水分や血液は上半身に戻ります。心臓では余分な水分を排出させるため利尿ペプチドを分泌し排尿を促します。結果、夜間頻尿になるのです。
昼間のうちにむくみ対策をする
こういった状態を防ぐには下肢のむくみ対策が効果的で、昼間のうちにかかとを上げる、ふくらはぎをマッサージすることです。また、ふくらはぎを動かすと筋肉が収縮と弛緩を繰り返しポンプのように働くので、静脈の血液が心臓に戻りやすくなります。足がむくみやすくなる夕方の時間帯にウォーキングをするのもおすすめです。生活習慣病の予防にもなります。
足を圧迫することで静脈の血液還流を助け、むくみなどの症状を軽減する弾性ストッキングを日中にはいておくと夜間の尿量を減らす効果が期待できます。夕方から就寝前まで着用すると夜間頻尿の対策にもなるでしょう。見た目はハイソックスの靴下に似ているので男性も敬遠せず使うことができ、ドラッグストアなどで手に入ります。
太っていると脂肪の厚みで腹圧が高くなり、内臓脂肪が膀胱を押すことでためられる尿量が減ります。肥満が高血圧や糖尿病などの引き金になり、これらの病気で尿量が増えることもあります。減量により内臓脂肪が減ると改善するかもしれません。
ストレスや不安が自律神経の働きを乱し、突然強い尿意を起こしたり、頻尿になったりすることもあります。しっかりと休む、アロマテラピーでリラックスするなど、不安や緊張を軽減する工夫をすることです。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら