年齢が低いほどスマホは悪影響? 子どもはスケジュールで縛った方がいい? 「シュタイナー教育」で考える!理想的な成育環境の整え方

タブレットやスマートフォンによる子どもの成長過程での悪影響は、年齢が低いほど大きくなります(写真:Satoshi KOHNO/PIXTA)
数々の著名人が受けていたことでも知られ、近年注目を集めている「シュタイナー教育」。その教育とはどのようなものなのでしょうか。シュタイナーこども園の園長を務める赤川幸子さんに、園での取り組みについて伝えてもらいます。
※本稿は『「個性」と「才能」が伸びる シュタイナー式子育て』から一部抜粋・再構成したものです。
環境を整えることから始める
子どもたちが繊細な視覚、聴覚を育てることができるように、園の中はとてもひっそりとしています。カラフルな装飾で飾り立てられていたり、騒々しい音楽が流れていることはありません。
カーテンやタオルなどの色味も極力抑えたものになっています。視覚的、聴覚的な刺激が少ない環境にいると、小さな違いも感じることができるようになるからです。
家具も小物も、すべて自然素材で統一しています。テーブルや椅子は複数の無垢材の組み合わせで、すべて木工作家による手作りです。
カーテンなどの布は、木綿や麻。子どもたちはその手触りから、違いがわかるようになります。
室内にあるおもちゃも、すべて自然素材です。
キャラクターものやプラスチックのおもちゃはありませんが、みんなよく遊びます。毛糸を編んだ紐、木綿やシルクの布、木の実、積み木など。例えば、積み木も形が揃っているわけではなく、自然の形を生かしたスタッフによる手作りです。
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